みさき公園/大阪/2020年3月閉園
みさき公園は、南海電鉄が創業70周年を記念して1957年に大阪府岬町にオープンした都市公園。
動物園・イルカ館・プールを中心に、様々な楽しみ方ができるテーマパークとして、地元大阪を中心に高い人気を誇っていました。
しかしその後、娯楽の多様化によって客足は遠のき始め、毎年3億円規模の赤字を出すなどといった、経営悪化が目立ち始めます。
2017年頃には年間来場者数約36万人(ピーク時である1989年が約72万人)にまでダウンし、約33億円もの減損損失を計上したとされています。
また新型コロナウイルス拡大の影響によって、2019~20年頃には2回もの臨時休園を余儀なくされました。
2020年3月24日には、屋外施設のみ営業再開を決定したものの、外出自粛要請によって再び休園に。
重なる休園・客足の低下に伴う経営悪化によって、ついには2020年3月31日をもって、南海電鉄がみさき公園事業から撤退。63年間という長い歴史に全に幕を下ろすことになりました。
みさき公園が閉園した後についてはまだ未定とのこと。
ちなみに岬町のホームページでは、新たなみさき公園整備に向けたアンケート調査を行っていたようで、利用者の声を活かしながら、今後跡地を再興していくようです。
としまえん/東京/2020年8月閉園
としまえんは、西武グループに属する株式会社・豊島園が運営していた遊園地1927年に東京都練馬区にてオープンしました。
日本で最も古い遊園地の1つであり「水と緑の遊園地」というコンセプトに基づき、春には満開のソメイヨシノ、初夏にはアジサイが咲き誇るなどといった、季節に合わせた植物を観賞できる点が魅力。
また、映画にも取り上げられたお化け屋敷や大型プール、イルミネーションなどといった、多彩な楽しみ方ができるとして、ファミリー層を中心に高い人気を誇っていました。
しかし、2020年2~3月頃には、新型コロナウイルス拡大の影響により、度々の臨時休園。
営業を再開した6月15日以降は、遊園地・プールの利用を事前予約制にするなど、コロナ対策を考えた運営を行っていましたが、2020年8月31日をもって閉園しました。
閉園後の跡地については、約20万平方メートルもの敷地の一部をアメリカの映画会社「ワーナー・ブラザース」が借りるようで、人気映画『ハリー・ポッター』の撮影時のセットを再現したテーマパークを2023年春に開業する予定とのこと。
残った土地は都が買収し、避難拠点にもなる大規模な公園として整備する方針なのだそうです。
館山ファミリーパーク/千葉/2021年5月閉園
館山ファミリーパークは、千葉県館山市にて1977年にオープンした観光施設。
南房総の温かな気候・環境を活かし、一年を通して季節ごとの花々が楽しめるのが魅力です。
また、釣りやパターゴルフ・ドッグランなどといった、レジャー施設も豊富であったことから、毎年10万人以上の来場者で賑わっていました。
また、2011年の東日本大震災で来園者が落ち込んだものの、2019年に披露された国内初の巨大砂像をはじめとした魅力的な展示・イベントの展開により、見事に業績を回復したことでも話題に。
しかし、2019年9月に発生した台風15号により2ヶ月休園し、2020年には新型コロナウイルス拡大の影響によって約2ヶ月もの休園を余儀なくされました。
さらに2021年には、緊急事態宣言の発令によって時短営業となり、2020年度の来園者数は昨年の42%程度という落ち込み具合に。
台風被害による影響から立ち直りつつあったものの、先の見えぬコロナ禍を考え、2021年5月31日をもって閉園することになりました。
閉園後の跡地については、6都道府県にてキャンプ場の企画・運営を手掛ける「株式会社Recamp」によって、キャンプ場「RECAMP館山」にリニューアルする予定とのこと。
本格オープンについては2022年3月頃で、館山ファミリーパークの魅力であった広大な自然・環境を残し、温暖な気候を活かした体験プログラムを展開していくのだそうです。
大江戸温泉物語/東京/2021年9月閉園
大江戸温泉物語は、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツが運営する温泉テーマパークです。
全国40か所もの温泉・ホテルをプロデュースしており、江戸時代をイメージした内装と個性的な館内イベントが幅広い年代から愛されています。
なかでも、東京お台場にある大江戸温泉物語は「日本一の元祖温泉テーマパーク」と呼ばれるほどの規模を誇る施設として2003年3月よりオープン。国内外から年間約100万人もの来館者で賑わっていました。
しかし、契約締結当時の借地借家法にて定められていた「20年」の最長契約期間に達し、延長・再契約が認められなかったことから、2021年9月5日をもって閉館することになりました。
京急油壺マリンパーク/神奈川/2021年9月閉園
京急油壺マリンパークは、京急電鉄創立70周年記念事業として、神奈川県三浦市にて1968年にオープンした観光施設です。
江ノ島や富士山・伊豆半島などといった、日本が誇る大自然を一望できるのが特徴で、大回遊水槽をはじめとした様々な展示・イベントにより、魚や自然への理解を深められるとして高い注目を集めていました。
しかし、建物・設備の老朽化が著しく、維持や管理が困難であると判断した結果、2021年9月30日をもって閉館することが決定しました。
かしいかえんシルバニアガーデン/福岡/2021年12月閉園
かしいかえんシルバニアガーデンは、福島県福島市に位置するテーマパークで、「福岡市唯一の遊園地」として話題に。
人気の動物キャラクター「シルバニアファミリー」を題材としたショー・レジャー施設が、ファミリー層を中心に高い人気を集めていました。
しかし、新型コロナウイルス拡大の影響により、2020年には入園者数が前年度の半分以下の約13万人にまで落ち込みました。
コロナ禍による入園者数の減少に加え、施設・設備の老朽化への対処が難しいとして、2021年12月30日に閉園を発表しました。
閉園後の約12万平方メートルもの跡地については、マンションなどの住宅地として活用していく予定なのだそうです。