日本の父の日は6月の第3日曜日で、ネクタイやお酒などのプレゼントというのが定番ですが、海外でも父の日は同じ感じなのでしょうか?実は父の日は世界共通ではなく、国によって日にちが違うのです。
外国の父の日はいつで、海外ではどういうプレゼントをするのか?アメリカやイギリス、オーストラリアは?フランス・ドイツ・スペイン、ヨーロッパの国は?中国やタイのアジアの母の日は日本と似ているのか?
2020年の海外の父の日を紹介します
父の日の過去と由来
アメリカで既に母の日が誕生していた1910年、父の日もあるべきだ、と考えた女性ソノラさんが、自分が通う教会で牧師に頼み、父の日を祝う礼拝を行ってもらったことがきっかけと伝えられています。
妻が亡くなった後、男手一つで6人の子供を育て上げたソノラさんの父親への感謝から、父の誕生月である6月に祝われたのが始まりとされています。
アメリカでは、父の日の花はバラというのが定番とされていますが、由来はソノラさんが生きている父親には赤いバラを、亡くなった父親には白い花をと言っていたことからきているようです。日本では、赤いバラを父の日に買いに行く、というのは見ることがないのではないでしょうか。
父の日・イギリス/アメリカの日にちとプレゼント
イギリス、アメリカ、カナダなどでは6月の第3日曜日が父の日です。
アメリカでは父の日のプレゼント平均金額が132.82USDだった(2018年)と報じられています。日本では2018年父の日の平均予算は6,294円と楽天リサーチが発表していたので、アメリカは日本のおよそ2倍の金額が父親への贈り物に使われていることが見て取れます。
アメリカの父の日の定番は、ギフトカード、服をプレゼントしたり、特別な外食へ招待したり、などが多数を占めているようです。中には日本人からするとギョッとするような、「銃の弾丸」のプレゼントもあり、銃社会のアメリカならでは、狩など趣味や仕事で銃を使うお父さんへのギフトとして贈られることもあるようです。
イギリスでの定番ギフトは、ネクタイやソックス、下着、スリッパという使えるものから、ガーデニングのの道具や家で使う工具なども、多くお父さんに贈られているようです。
父の日・オーストラリアの日にちとプレゼント
多くの英語圏の国では6月が父の日ですが、オーストラリア、ニュージランドは9月の第1日曜日、と全く違う日にちです。
2020年のオーストラリア・ニュージランドのの父の日は9月6日。
オーストラリアでは、1936年に父の日が祝われ始めたとされています。9月はオーストラリアでは春が始まる頃、プレゼントにはアウトドアアイテムやスポーツウエアなど選びやすいという声もあります。
オーストラリアの父の日ギフトは平均125AUD(日本円でおよそ9400円)とされており、日本の約6300円の予算より少し高めです。定番の衣服系のプレゼントの他に、スポーツやレースの観戦チケットを贈るというのもオーストラリアでは人気。
父の日・ドイツの日にちとプレゼント
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ドイツでは、父の日は6月ではなく、イースターの40日後の木曜日(イエスキリストの昇天日)と決まっており、2020年の「Vatertag」=父の日は5月21日。
宗教的な祝日の日と同日なため、ドイツでは父の日は祝日です。
○月の第○○曜日と固定されてないため、毎年変わってしまうので、日にちを覚えるのが難しいという点はあるでしょう。
父の日は、「Herrentag=男の日」とも呼ばれることもあり、ビールがたくさん入ったワゴンを引いて、ピクニックしたり、男性たちが仲間で集まって飲み歩いていたりするそうです。
さすがビールの有名な国ドイツの習慣です。
父の日・スペインの日にちとプレゼント
スペインの父の日「Día del Padre」は毎年3月19日。聖ヨセフ(イエスの父)の日と同じ日で、多くの地域で祝日となっています。
カトリック系の国であるイタリアやポルトガルも、スペインと同じく聖ヨセフの日が父の日。
家族が集まって、ランチかディナーを賑やかにするのが定番。
父の日・フランスの日にちとプレゼント
フランスの父の日「Fête des Pères」は日本と同じく6月の第3日曜日。1953年に公式に制定されましたが、祝日ではありません。
フランスの父の日のプレゼントは、本やお菓子、子供や孫のハンドメイドのカードなどの贈り物が主流。
中国やタイ、フィリピン、アジアの父の日
タイの父の日は12月5日、2016年に亡くなった国王の父親の誕生日に制定されています。他の国とは違う、国を挙げての大きなイベントです。
中国の父の日は6月の第3日曜日。過去には8月8日が父の日だったそうですが、現在は、日本と同じ日です。
フィリピンでは1980年代から父の日が祝われるようになり、日本と同様にアメリカの影響を受け、6月の第3日曜日。