平野レミ・旦那の出会い~結婚まで
終始ハイテンション・早口による料理番組が、幅広い年代から人気を得ている料理愛好家で、タレントの平野レミさん。
「家系図がすごすぎる」ということでも話題になった平野さんですが、実は旦那のプロフィール・なれ初めなどもユニークであると注目されています。
平野さんの旦那は、イラストレーターの和田誠さん。
『みんなのうた』のアニメーション映像や日本国内でも高い知名度を誇る『東レ』や『キャノン』などの企業広告デザインを行った人物で、フリーランスとなって以降は『週間文春』の表紙や、星新一・三谷幸喜などといった、著名人の作品の装丁を手掛けました。
2人が出会ったきっかけは、平野さんが歌手としてテレビ番組の生放送に出演していた時、「歌い始めたけど声が出なかったのですぐにやり直す」という、彼女の自由奔放な様子を見て、チャーミングに感じた和田さんが一目惚れしたことなのだそう。
和田さんは、自身の麻雀仲間であり、当時ラジオで平野さんと共演していた久米宏さんに、平野さんを紹介してほしいと頼んだところ、久米さんは「あの人は絶対にやめた方がいいです。人生を棒に振りますよ!」と、まさかの全力拒否!
理由としては、番組で共演するなかで、平野さんの自由奔放なキャラクター性に振り回されて苦労してきたことから、自分が紹介することで後から恨まれるのが嫌だったのだそう。
その後和田さんは、平野さんが出演するTBSラジオのディレクターに紹介を頼んだところ「責任は持ちませんよ?」と念を押された後、1972年にようやくご対面。
ちなみに平野さんの方はというと「ごちそうしてくれるから」という軽いノリで紹介をOKしたのだそう。出会った時の和田さんの第一印象については『日経×woman』の記事によると、物静かで穏やか・インテリというもの。
また、父親がフランス文学者の平野威馬雄さんということもあってか、もともとインテリ好きであり、食事のなかで、和田さんが様々な豆知識をたくさんの教えてくれたこの一時が、平野さんにとっては大変楽しかったのだそうです。
食事を通して仲良くなった後、平野さんは3日連続で和田さんの家に遊びに行ったり、幽霊話で盛り上がったりなど、友達や親友のように過ごしていました。
そして、2人は出会ってから約10日という短い交際期間を経て、結婚を発表。あまりのハイスピード婚であることから、現在でも度々話題になっています。
平野レミ・旦那の結婚後の生活、夫婦仲
結婚後の夫婦仲については、まさに「おしどり夫婦」といえるほど仲が良く、お互いを尊重し合っている様子が注目されました。
現在でこそ「料理愛好家」として、様々な番組に出演している平野さんですが、元々は料理があまり得意ではなかったようで、結婚当初は塩と砂糖を間違えるなどといった、料理中のうっかりミスも多かったのだそう。
しかし、平野さんの料理を食べた和田さんは「こんなもの食えるか!」と否定することなく、平野さんの頑張りを褒めるとともに「もうちょっとこうしたら良くなる!」というように、優しくアドバイスをするなど、愛情溢れるシーンも。
平野さん自身も、料理が上手くなった理由は夫・和田さんにあると話しており、2021年3月に放送されたTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』にゲストとして出演した際にも「和田さんのおかげで、おだてられて…」と話していました。
結婚から47年間、お互いを大切にし合う様子から「深い絆と信頼を持つ理想の夫婦」として、多くのメディアや視聴者から高い人気を集めるほどに。
しかし2019年10月7日、和田さんは肺炎のため、この世を去りました。
和田さんを亡くしてからしばらくの平野さんは「抜け殻」ともいえるほど、水や食事も手が付けられないほどの精神状態だったようですが、息子や孫・本音をぶつけ合える嫁などといった、絆の深い家族の支えもあって、いつもの様子を取り戻したのだそう。
ただの料理好きだった平野さんを「料理愛好家」として送り出した和田さんと、夫を尊重し、かけがえのない存在として愛し続けている平野さん。
どこまでも一途で尊敬し合っている2人は、現在でも「理想の夫婦」として、SNSやインターネット上で多くの人々の心の支えになっています。
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