アカデミー長編アニメ賞にノミネートされたことで世界的にも注目された『ハウルの動く城』
ジブリ映画の中でも常に人気上位の作品。ジブリ・宮崎駿監督らしい独特の世界観が描かれていますが、実は原作本と違うところも・・・ハウルの動く城の原作本について、あらすじやネタバレ、原作と映画の違う点を紹介します。
金曜ロードショー2018年8月10日放送(日テレ)
ハウルの動く城の原作者・原作本とは
ハウルの動く城とは弱虫で美青年の魔法使いハウルと、90歳の老婆になる呪いをかけられた帽子屋の少女、ソフィーとの『戦火の恋』をテーマにした宮崎駿監督作品。
原作は『魔法使いハウルと火の悪魔 』というファンタジー小説です。
原作者はダイアナ・ウィン・ジョーンズさん。イギリスのロンドン出身の作家です。
ハウルの動く城シリーズは他に「アブダラと空飛ぶ絨毯」「チャーメインと魔法の家」があります。
ファンタジー小説が得意であったダイアナさんは、ある学校に招かれたとき、少年から「動く城の話を書いて下さい」と言われたのがきっかけでハウルの動く城が誕生しました。
ダイアナさん自身も、ジブリ作品の大ファンであり、2004年に公開された映画を観て「とても素晴らしかった、宮崎は私が執筆したときと同じ精神で映画を作った」と語っています。
ハウルの動く城原作→『魔法使いハウルと火の悪魔』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ箸
ハウルの動く城 原作のあらすじ
来週の金曜ロードSHOW!は「3週連続夏はジブリ」第一弾・宮崎駿監督作品「ハウルの動く城」を放送します😆お楽しみにに🤗💓 #夏はジブリ #金ロー #宮崎駿 #ハウルの動く城 pic.twitter.com/AK52rfIO9Y
— ミアちゃん@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2018年8月3日
魔法が存在する国、インガリー国。
昔話では三人兄弟の長男、長女は、出世できない、運試しをしては失敗する、と伝えられていました。
帽子店の三姉妹の長女、ソフィーはその昔話を信じていました。
ソフィーが学校を終える頃に父親が亡くなり、娘たちを学校に通わせるため、多額の借金をしていることが発覚します。
3人は学校を辞めて、ソフィーは帽子店に残り、レティーはパン屋へ奉公を、マーサは魔女のもとに修行へ行くことになりました。
ソフィーは帽子店で帽子作りを続け、誰とも会わない生活が長く続いたために、心を閉ざすようになります。
ある日、店に荒れ地の魔女が現れ、ソフィーは90歳の老婆にされてしまいました。
家族から身を隠すためにソフィーは街を出て、荒れ地の魔女と同じく悪名高い「魔法使いハウル」の住む、動く城に転がり込みます。
ハウルの動く城 原作のネタバレ
そうなの!心って重いの。
ソフィー(ハウルの動く城)pic.twitter.com/B3MKfCEGPf
— スタジオジブリ心に響く台詞 (@totoro_l_u_v) 2018年8月8日
ハウルとカルシファーの契約のヒントを探しながら城の中を掃除するソフィー。
ハウルは、行方不明になった王室付き魔法使いのサリマンと王弟ジャスティン殿下の捜索、荒れ地の魔女の退治を王室から頼まれます。
荒れ地の魔女はハウルの魔力を得ようと、とうとう現実世界に住むハウルの家族を狙います。
ソフィーは荒れ地の魔女の城に乗り込み、カブ頭のカカシ、ハウルとともに闘い、荒れ地の魔女を倒しました。
魔女の使役する火の悪魔に、ハウルの心臓を持つカルシファーが捕えられピンチになりますが、ソフィーが無意識に使っていた「物に命を吹き込む魔法」のおかげでハウルは助かります。
魔女と火の悪魔を倒すと、王弟殿下と魔法使いサリマンが元の姿に戻り、ソフィーも魔法が解けて元の女の子の姿になりました。
ハウルはソフィーにプロポーズをし、自由になったカルシファーが戻ってきて物語は大団円を迎えます。
原作とジブリ映画の違う点とは
- 映画では戦争が物語の軸になっていますが、原作では戦争はありません。
- 原作での動く城は浮遊する城のようなもので、映画のメカニックな城とは違うものです。
- ハウルはかなりの女性好き。イギリス、ウェールズの現実世界に家族がいます。
- マルクルは原作でマイケルという名前で15歳。三女のマーサと結ばれます。
- 荒れ地の魔女とは和解することはなく、最後までハウルの敵。
- 王室付き魔法使いのサリマンは原作では男性。
そして、映画のなかでソフィーが持つ「物に命を吹き込む魔法」の設定。
映画のラストでは、ハウルへの愛の力で助けたように描かれていますが、原作ではハウルとカルシファーが救われたのはソフィーの魔法のおかげ。
90歳の老婆になる呪いをかけられたのも、ソフィーが無意識に魔法のかかった帽子を売っていたことが原因であり、帽子をかぶることで、自分が老婆であると思い込み、二重の呪いとなっていました。
〜まとめ〜
- ハウルの動く城の原作は『魔法使いハウルと火の悪魔』というファンタジー小説。
- 原作者はロンドン出身のダイアナ・ウィン・ジョーンズさん。
- 原作の設定である、ソフィーが無意識に使う「物に命を吹き込む魔法」が物語のカギとなります。
- 原作の敵は荒れ地の魔女。王室付き魔法使いのサリマンは男性で、荒れ地の魔女に呪いをかけられてしまいます。
- マルクルは原作ではマイケルという名前で15歳。
- ハウルには現実世界であるイギリスのウェールズに家族がいます。
ハウルの動く城原作→『魔法使いハウルと火の悪魔』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ箸