小日向文世の息子・ 小日向星一(せいいち)・小日向 春平(しゅんぺい)はどんな人?
元オンシアター自由劇場の団員であり、日本のドラマ・映画界における名脇役俳優として知られる小日向文世さん。
連続ドラマ『あしたの、喜多善男』では主役である統合失調症の人物を演じ、臆病な人格・邪悪で狂気的な人格の2つの側面を1人で演じ分けていました。
『HERO』や『JIN-仁-』をはじめとした人気ドラマでは、主人公に助言を授ける重要人物であったり、物語を大きく変化させるキーパーソンを演じることが多いことから、幅広い年代から知られている有名俳優です。
ちなみに、アウトローな役を演じる小日向文代さんのことは「黒小日向」、善人を演じる姿は「白小日向」と度々メディアで呼ばれています。
そんな小日向文世さんには2人の息子がおり、長男は小日向星一(せいいち)さん、次男が小日向春平さん。2人とも俳優として活躍しており、父親の小日向文世さんと同じファーザーズコーポレーションに所属しています。
長男の小日向星一さんは1995年6月4日生まれで、成城中学校・高等学校、明治大学政治経済学部出身。
大学入学時は俳優を目指すことは考えていなかったようですが、新歓公演を見に行った際に公演の面白さに惹かれ、「実験劇場」という演劇サークルに所属。活動していくなかで、次第に演劇を続けたいという気持ちが強くなったのだそう。
大学を卒業後は俳優として本格的に活動を始め、舞台・映画・テレビドラマを中心に出演しています。
2018年1月から放送されていたいすゞ自動車「エルフ」のCMでは、父親の文世さんとの親子共演を果たしています。
温和な人物や後輩ポジションの役を演じることが多い星一さんですが、明治大学のインタビューによると「今後は真逆の悪役をやってみたい」「高校生の時の夢でもあったパイロットの約もチャレンジしてみたい」とのこと。
次男の小日向春平さんは1998年4月5日生まれで、明治大学付属明治高等学校・中学校出身。
出身大学は明治大学情報コミュニケーション学部で、入学時には父親が俳優・兄が演劇サークルに所属したということから、家の中の「春平もお芝居やるんでしょ?」という雰囲気への反発心から「演劇を始めてたまるか!」という気持ちで、断固として演劇サークルに入っていませんでした。
さまざまなサークル活動を経験しても長く続かず、結局は大学の演劇サークルの演劇の面白さを実感。
兄とは違う「演劇研究部」という演劇サークルに所属したようです。その後は将来のことを考えるなかで、本格的に芝居を続けたいと思い、2019年に父・兄と同じファーザーズコーポレーションに所属しました。
テレビドラマ『MIU404』や映画『藝大の怪談~拳銃』をはじめ、多彩な作品に出演しています。大河ドラマ『青天を衝け』では、兄の星一さんとの兄弟共演を果たしていました。
兄弟で受けた明治大学のインタビューによると、今後挑戦したい役は「知的な役にも挑戦してみたい」とのことです。
星一さん・春平さん兄弟は、価値観の合う友人であるとともに、良きライバルのような関係とのこと。
俳優である今だからこそ、役を取り合うプロ同士ではありますが、幼いころからけんかをすることもなく、お互いに次の舞台が決まった際には自分のことのように喜び合う様子から、とても仲のよい兄弟といえますね。
小日向文世と息子・ 小日向星一(せいいち)・小日向 春平(しゅんぺい)の仲は?
家族そろってプロの俳優として活躍している小日向ファミリー。家族仲もとても良好で、兄弟が演劇を始めてからは、家族4人で演劇の話をすることが増えたとのこと。
星一さん曰く「本当に怒られた記憶がないくらい優しい父」である文世さん。芝居に関してはとてもシビアとのことで、睡眠時間を削って台本の読み込み・原稿チェックをする様子を近くで見ているなかで、星一さんは「そういう風に仕事したい」と語っています。
また「有名俳優・小日向文世の息子」として見られ、比べられることも多いであろう星一さん・春平さん兄弟ですが「父のようになりたいというより、父を超えたい」と感じているようで、俳優としてのさらなる進化の兆しが伺えますね。
なお、父親の文世さんの息子たちへの愛情は深く、星一さんが大学2年、春平さんが高校2年生の頃には、寝る前に必ずハグをしていたり、インタビューにて「家族が僕を支えてくれて、家族が生きる希望です」と語るなど、かなりのマイホームパパといえます。
息子2人がどちらも演劇サークルに入り、俳優を志したことに関しては「血っておそろしいなと思います」と感じたようです。「お父さんは芝居をやり続けて、42歳まで食えなかったけど、それが覚悟できるならやれば?」という気持ちだったのだそう。
プロの俳優として、長年厳しい道を歩んできた文世さんだからこその、厳しくも息子たちの将来を応援するようなコメントは、まさに息子思いの優しいお父さんといえるでしょう。