日本の母の日は5月の第2日曜日でカーネーションをあげる、というのが定番ですが、海外でも母の日は同じ祝い方なのでしょうか?実は母の日は世界共通ではなく、国によって日にちが違うのです。
外国の母の日はいつで、海外ではどういうプレゼントをするの?アメリカやイギリス、フランス・ドイツ・スペインのヨーロッパの国は?ベトナムやタイのアジアの母の日は日本と似ているのか?
2020年の海外の母の日を紹介します。
日本の母の日=カーネーション
日本では5月の第2日曜日が母の日で赤いカーネーションの花束を贈るというのが当然のごとく認識されています。
しかし、この母の日のスタイルの由来とされるアメリカでは、白いカーネーションからスタートしたようです。
アメリカの母の日の起源は、戦場の負傷兵の衛生改善活動を行ったアン・ジャービスの娘、アンナ・ジャービスが、1907年5月12日、亡き母をしのんで母が教師をしていた教会に、母が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾りました。
出典:https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/mother_yurai.aspx
現代では白い花はお墓に、生存している母親には白以外のカラフルな花を贈るという感じに変化しているようですね。
そして今では花束に限らず、すっかり大きなギフト商戦となっている日本の母の日です。海外の国ではどのように母の日が祝われることが多いのでしょうか。
アメリカの母の日
アメリカの母の日は5月の第2日曜日。日本はアメリカの影響を受けているわけです。
日本と同じくアメリカでも母の日のギフト商戦は盛んなようで、2018年のデータによると約86%ものアメリカ人が平均約180ドル(約20000円)もの金額を母の日に使ったとされています。参照データ:https://www.bizjournals.com
日本とは大きく違うと言える母の日の贈り物は「ブレックファースト イン ベッド」という習慣ではないでしょうか。
映画や海外ドラマで1度くらい見た事があるような気がするこのシーン、ベッドの上に小さなテーブルやお盆のようなものが用意されそこでパンケーキなどの朝食を優雅にとる。
パジャマのままでベッドの上でゆったりと朝食をとる、この朝の贅沢な時間を母親にプレゼントするというのがアメリカでは珍しくない事なのですね。日本では病気じゃない限り見たことがない風景ですが…。子供がお母さんのために用意しているのを想像すると可愛いですね。
↓こちらは4人の子供たちがお母さんのために「ブレックファースト イン ベッド」を用意しています。お父さんも手伝っていますね。
また、孫なども集まるような家族でのブランチも定番で、花束を飾ったダイニングテーブルでブランチをする、またはカフェやレストランでおしゃべりしながらゆっくりブランチというのが母の日の過ごし方のよう。
プレゼントはこのブランチの他に花、ギフトカードを贈るのが最も一般的で、次いで服やアクセサリーが多く贈られています。
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イギリスの母の日
イギリスの母の日は日本と同じ5月ではありません。
しかもイギリスの母の日の日にちは毎年変わるので、日本人からすると覚えにくそうな印象です。
イギリスの母の日はキリスト教の復活祭(イースター)の日曜の3週前の日曜とされています。「Mothering Sunday(マザリングサンデイ)」と呼ばれます。
2020年の場合はイースターが4月12日なので3週間前の日曜日、3月22日がイギリスの母の日「マザリングサンデイ」。
元々はキリスト教徒が教会を訪れる日で、母親とは関係のない日だったのです。現在では私たちがイメージする母の日と同様に、イギリスでも母親へのプレゼントを贈ったり家族で集まることが多いようです。やはり花束やメッセージカードを贈るのが主流。
イギリスでの花束は特に赤いカーネーションが定番というのはなく、ピンクのバラやミックスのアレンジなどが好まれているようです。
アメリカほど高額な印象はなく、家族での食事や母親に家事を休ませたり、美容サロンやスパへ行かせてあげたり・・・というのが贈り物として多く見られました。
フランスの母の日
フランスの母の日も日本とは違います。
フランスは5月最後の日曜日(または6月最初の日曜日)、が母の日「Fête des Mères」です。
1806年に大家族の母親に名誉を与える意図で始まったと言われているようです。そしてオフィシャルになったのは1950年だそう。
花束やケーキ、チョコレート、手作りのギフトや自作の詩を読むこともあるというフランスの母の日。
花束のようなケーキ、”フラワーブーケケーキ”を贈るというのは日本にはない、フランスの特徴的なギフトなのではないでしょうか。まさに華やかで甘く、素敵なプレゼントですね。
ドイツの母の日
ドイツの母の日は5月の第2日曜日なので、日本と同じ日にちです。
1922年から母の日が祝われ始め、1933年から公式になったそうなので、第2次世界大戦後に母の日が一般的になった日本より早くに定着していたドイツの母の日「Muttertag」。
子供達が母親に電話して感謝や愛情を伝えたり、カラフルな花が送られるのはやはりおなじみ。チョコレートや香水、旅行券などもギフトとしてよく贈られているようです。
子供達が母親の元を訪れて料理を振る舞う、家族で過ごすイベントのようですね。
日本ではプレゼントは贈るものの、家族みんなで集まって母親に料理を振る舞う、というのは珍しいのではないでしょうか。
↑こちらはドイツの母の日の手作りアイデア動画です。
スペインの母の日
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スペインの母の日は「Dia de la Madre」、日本とは同じ日にちではなく、1週間早い5月の第1日曜日です。
1965年までは母の日は12月8日だった、というので以前は全然違ったのです。
2020年は5月3日がスペインの母の日。日本ではゴールデンウィーク真っ只中ですね。
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花束やチョコレートを贈るのがやはり主流。花はカーネーションよりも、バラが好まれているようです。ヒマワリやチューリップなどのアレンジもよく見られますが、一番贈られているのはバラの花束が多いよう。
他には、ピアスやネックレス、メイクアイテムやファッションアイテムが選ばれているようですね。
タイ・ベトナム、アジアの母の日
欧米ではイギリスを除く多くの国が5月が母の日でしたが、アジアの国々はいつでしょうか。
タイの母の日は日本とは違い、8月です。もともと4月15日だった母の日が、1976年に変えられたのだそう。
タイの王妃の誕生日8月12日を母の日としており、王妃の誕生日=母の日は祝日なんですね。
そして、アジアの中でも大きく経済発展すると言われているベトナム。ベトナムには「母の日」という名称で祝われる日はない、というので驚きです。
母の日と呼ばれる日ありませんが、国際婦人デー3月8日、ベトナム独自の「ベトナム女性の日」である10月20日が、女性を祝う日としてプレゼントが贈られたりしているそうです。
海外の母の日まとめ
日本でイメージする「母の日」というスタイルはアメリカ発祥の文化で、タイやベトナムなどのアジアでは違った形で祝われる国もあるという事がわかりました。
ヨーロッパの中でも、国によって母の日の日にちは違い、特にイギリスは3月ごろで他の国よりかなり早い日にちです。
イギリスの母の日ギフト商戦で売れたもの、人気だったものなどを知ると、最も早い母の日プレゼントのトレンドがわかるかもしれませんね。