女子サッカーワールドカップ2011年、ドイツ大会。日本代表として初のFIFA女子ワールドカップ優勝という快挙を成し遂げた”なでしこジャパン”日本代表メンバー。
女子サッカーを見たことがなかった人も、歴史的な勝利に日本中みんなが熱狂!日本女子サッカー史上、最強メンバーとして記憶している人も多いでしょう。
2011年W杯優勝した時のなでしこジャパンメンバーの一覧を紹介。最強なでしこメンバーの現在は?
なでしこジャパン2011優勝
2011年W杯ドイツ大会、決勝戦でアメリカに勝利し優勝、日本中を沸かせたなでしこジャパン。
団体で初の国民栄誉賞が贈られました。なでしこジャパンは2011年W杯大会のフェアプレー賞を受賞。主将、澤穂希さんはこのW杯で得点王、MVPを受賞。
現在ではタレントとして人気の丸山桂里奈選手、準決勝スウェーデン戦で2ゴールを決めた川澄奈穂美選手。左サイドバックとして全試合スタメンでプレーし、チームを支えた鮫島彩選手などなど。
2011年のなでしこジャパンメンバーの中には、現在も女子サッカー界のトップを走る選手たちが多くいます。
当時の日本代表メンバーをポジションごとに、選手の画像付きで詳しく、さらに現在も現役か引退か?など紹介していきます。
ゴールキーパー
山郷 のぞみ
背番号:1
所属:浦和レッドダイヤモンズ・レディース
- 2011年W杯では、出場機会はなかったものの最年長選手としてチームをまとめていた、山郷のぞみ選手。
- 2014年に現役を引退。
- 2018年に、ちふれASエルフェン埼玉のGKコーチに就任。
- 2020年現在は、ちふれASエルフェン埼玉のヘッドコーチ兼GKコーチをされています。
元なでしこの山郷のぞみさん 「裾野広げ子供の憧れに」 地元・埼玉のチームでコーチ就任 – 産経ニュース https://t.co/iGDt9gHmNL pic.twitter.com/67oPf3AHd6
— スポーツみるだけ (@FinalRaEpesyalt) 2018年3月15日
福元 美穂
背番号:12
所属:岡山湯郷Belle
- 2011年W杯ではレギュラーから外れるも、2012年ロンドンオリンピックで初のメダル獲得に貢献した福元美穂選手。
- 2016年には13年間在籍した岡山湯郷Belleを退団し、INAC神戸レオネッサに加入。
- 2019年シーズンにはちふれASエルフェン埼玉への加入が発表されました。
- 2020年現在も、ちふれASエルフェン埼玉に所属されています。
海堀 あゆみ
背番号:21
所属:INAC神戸レオネッサ
- 2011年W杯では、決勝アメリカとのPK戦でナイスセーブをし、チームの優勝に貢献した海堀あゆみ選手。
- 2016年にパフォーマンス低下を理由に現役を引退しました。
- 2017年に熊本ルネサンスで選手兼コーチとして入団。FWに転向しています。
- 2018年12月は契約満了により熊本ルネサンスを退団。
- 2019年には女子ワールドカップ等の解説担当・サッカー教室の指導などといった幅広い分野で活躍しています。
- 2020年現在は、慶應義塾大学で学ぶ傍らリタジャパン株式会社のスポーツ政策研究員として女子サッカーの社会的価値について研究しています。女子サッカーチームの審査員などもしている様です。
ディフェンダー
近賀 ゆかり
背番号:2
2011年当時の所属:INAC神戸レオネッサ
- 右サイドバックのポジションで全試合フル出場し、1アシストの活躍。
- 2014年、イギリスのアーセナルLFCへ、2016年からオ-ストラリアのキャンベラ・ユナイテッドFC、メルボルン・シティWFCで活躍。
- 2018年に中国女子2部リーグの杭州女子倶楽部に移籍しました。
- 2018年10月に再びメルボルン・シティWFCへ移籍。
- 2019年2月に熱心なオファーにより国内2部リーグのオルカ鴨川FCへの移籍を発表しています。
- 2019年10月に再びメルボルン・シティWFCへ移籍。
- 2020年2月に再びオルカ鴨川FCへ移籍し、現在もオルカ鴨川FCに所属しています。
岩清水 梓
背番号:3
2011年当時の所属:日テレ・ベレーザ
- 2011年W杯アメリカ戦では相手選手を倒し、一発退場処分を受けましたが、日本のピンチを救った岩清水梓選手。
- 2017年、日テレ・ベレーザのリーグ3連覇に貢献。
- 2018年シーズンでは日テレ・ベレーザ4連覇への貢献により、歴代最多となる13度目のベストイレブンに選出されました。
- 2019年に10月に一般男性と入籍&妊娠を発表。
- 2020年3月に長男を出産。
- 2020年現在は育休を取得し、育児に励んでいる様です。
熊谷 紗希
背番号:4
2011年当時の所属:浦和レッズレディース
- 2011年W杯では、センターバックとして全試合フル出場し、決勝アメリカ戦にて優勝を決めるPKを成功させた熊谷紗希選手。
- 2013年からフランスのオリンピック・リヨンに移籍。
- 2017年なでしこジャパンの新主将に選ばれました。
- 2020年現在もオリンピック・リヨンに所属しつつ、なでしこジャパンでセンターバックとして活躍されています。
矢野 喬子
背番号:5
2011年当時の所属:浦和レッズレディース
- 2011年W杯で優勝し、彩の国功労賞を受賞したあと、2013年に現役を引退。
- 2016年、帝京平成大学女子サッカー部監督に就任。
- 女子サッカーの解説者として各メディアにて活躍中。
- 2020年現在も帝京平成大学女子サッカー部監督をしつつ、サッカースクールのコーチ等もされています。
【W杯優勝メンバーが登場】本日のハーフ・タイムは松原渓さんと、元なでしこJAPANの矢野喬子さんが登場。女子W杯カナダ大会の、日本代表メンバーを徹底分析します!タイムシフト予約→http://t.co/iraTIhFEOJ #SKHT pic.twitter.com/iQxk53sxw1
— サッカーキング (@SoccerKingJP) 2015年5月14日
上尾野辺 めぐみ
背番号:14
2011年当時の所属:アルビレックス新潟レディース
- 2011年W杯で、大会初の優勝を経験した上尾野辺めぐみ選手。
- 2018年に、2006年から在籍している、アルビレックス新潟レディースでプロ契約を結びました。
- 2020年現在は、アルビレックス新潟レディースでMFとして活躍されています。
鮫島 彩
背番号:15
2011年当時の所属:ボストン・ブレイカーズ(アメリカ)
- 2011年W杯では、左サイドバックとして全試合スタメンとして出場し、優勝に貢献。
- 2012年にベガルタ仙台レディースに移籍。チーム初のプロ契約を結びました。
- 2015年からはINAC神戸レオネッサに移籍。
- 2016・2017年は2年連続でリーグのベストイレブンに選出されています。
- 2020年現在もINAC神戸レオネッサに所属しつつ、なでしこジャパンでサイドバックとして活躍されています。
田中 明日菜
背番号:16
2011年当時の所属:INAC神戸レオネッサ
- 2011年W杯では、グループリーグ初戦のニュージーランド戦の後半に出場した田中明日菜選手。
- 2013年、ドイツの1.FFCフランクフルトに移籍。
- 2014年、INAC神戸レオネッサに戻りましたが、2017年に退団。
- 2018年、韓国女子リーグの慶州韓国水力原子力FCに移籍。
- 2020年現在も慶州韓国水力原子力FCに所属されています。
ミッドフィルダー
阪口 夢穂
背番号:6
2011年当時の所属:アルビレックス新潟レディース
- 2011年W杯ではボランチとして全試合スタメンで出場し、決勝戦のPKキッカーも務めた阪口夢穂選手。
- 2012年、日テレ・ベレーザに移籍し、なでしこリーグ3連覇に貢献し、後にプロ契約をします。
- 2017年には日テレ・東京ヴェルディベレーザがリーグ優勝3連覇を果たし、史上初3年連続の最優秀選手賞を受賞しました。
- 2018年4月のなでしこリーグの試合において右膝を負傷し、全治6~8ヶ月と診断されたましたが、フランスにて行われた2019年6月7日からスタートしたW杯の代表としてチーム復帰を果たします。
- 2020年現在も日テレ・東京ヴェルディベレーザに所属されています。
川澄 奈穂美
背番号:9
2011年当時の所属:INAC神戸レオネッサ
- 2011年W杯では、準決勝でロングシュートを決め、決勝でも活躍をみせた川澄奈穂美選手。
- 2016年、INAC神戸レオネッサを退団。
- 2014年にレンタル移籍していたアメリカのプロリーグ、シアトル・レインFCへ完全移籍を表明しました。
- 2019年1月にはスカイ・ブルーFCへ移籍。
- 2020年現在もスカイ・ブルーFCに所属されています。
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澤 穂希
背番号:10
2011年当時の所属:INAC神戸レオネッサ
- 2011年W杯では主将を務め、W杯で日本人初の得点王とMVPの二冠に輝いた澤穂希選手。
- 6度のW杯と4度の五輪に出場した澤穂希選手は、2015年に引退を発表。
- 同年の8月8日に、元ベガルタ仙台DFの辻上裕章さんと入籍し、2017年には第一子を出産。
- 2020年現在は、ドラマ出演や東京2020オリンピックメダルのデザイン発表会での登壇など、幅広く活躍されています。
宇津木 瑠美
背番号:13
2011年当時の所属:モンペリエ(フランス)
- 2011年W杯では、メキシコ戦、ドイツ戦に途中出場した宇津木瑠美選手。
- 2016年、アメリカのプロリーグ、シアトル・レインFCに移籍。
- 2017年シーズンではチーム選手やスタッフの投票により、チーム最優秀選手(MVP)に選出されました。
- 同年11月24日には国際Aマッチ100試合出場を達成します。
- 2020年現在もシアトル・レインFCに所属されています。
フォワード
安藤 梢
背番号:7
2011年当時の所属:デュースブルク(ドイツ)
- 2011年W杯ドイツ戦では、佐々木監督から「MVPを安藤にやりたいくらい」とプレーを称賛された安藤梢選手。
- 2015年、ドイツのSGSエッセンに移籍。
- 2017年には7年半ぶりに浦和レッズレディースに再移籍されました。
- 2020年現在も浦和レッズレディースに所属されており、2020年から背番号が10番に変更されました。
大野 忍
背番号:11
2011年当時の所属:INAC神戸レオネッサ
- 2011年W杯では全試合スタメン出場し、メキシコ戦でゴールを決め、活躍した大野忍選手。
- 2013年、フランスのオリンピック・リヨン、2014年、イングランドのアーセナルLFCへ移籍し、海外のクラブを経験。
- 2017年シーズンでINAC神戸レオネッサ退団し、2018年からノジマステラ神奈川相模原で活躍しています。
- 2020年2月に現役を引退。
- 2020年3月から、INAC神戸の育成組織であるINAC東京のテクニカルコーチに就任されました。
永里 優季
背番号:17
2011年当時の所属:シカゴ・レッドスターズ(アメリカ)
- 2011年W杯では全試合出場し、1得点を挙げチームの勝利に貢献した永里優季選手。
- 2013年、イングランドのチェルシーLFCへ。2015年にはドイツの1.FFCフランクフルトと海外で活躍しています。
- 2017年からはアメリカのプロリーグ、シカゴ・レッドスターズでプレーしており、2017年9月3日のノースカロライナ・カレッジ戦後半にて移籍後初得点となるゴールを記録しました。
- 2020年現在もシカゴ・レッドスターズに所属しつつバンド活動をしたりと、精力的に活動されています。
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丸山 桂里奈
背番号:18
2011年当時の所属:ジェフ千葉レディース
- 2011年W杯ドイツ戦で澤穂希選手の浮き球をシュートし、得点を挙げた丸山桂里奈選手。
- 2012年、スペランツァFC大阪高槻に移籍。
- 2016年シーズン限りで引退を発表。
- 引退後は、駄菓子が好きすぎることが話題となり、テレビ朝日「しくじり先生」など、バラエティ番組に多く出演。
- 2018年現在は有名芸能事務所ホリプロに所属し、レギュラーラジオ番組『丸園音楽堂』のパーソナリティーを務めるなど、幅広いジャンル・メディアで活躍しています。
- 2020年現在もタレントとして活動されています。
高瀬 愛実
背番号:19
2011年当時の所属:INAC神戸レオネッサ
- 2011年W杯スウェーデン戦に途中出場。
- 2016年シーズンからはINAC神戸レオネッサの主将を務めています。
- 2017年にリーグ戦通算150試合出場を達成。
- 2020年現在もINAC神戸レオネッサに所属されています。
岩渕 真奈
背番号:20
2011年当時の所属:日テレ・ベレーザ
- 2011年W杯ではチーム最年少の18歳で参加し、チームの優勝に貢献した岩渕真奈選手。
- 2013年、ドイツのTSG1899ホッフェンハイムに移籍し、1部昇格に貢献。
- 2014年、ドイツのバイエルン・ミュンヘンへ移籍するも、怪我のため2017年に退団。
- 2017年、INAC神戸レオネッサへ移籍し、同年9月に復帰しました。
- 2018年4月、ヨルダンで開催された「2018AFC女子アジアカップ」にて5試合フル出場。同大会2連覇に貢献したことから、大会MVPに選出されています。
- 2020年現在もINAC神戸レオネッサに所属しつつ、なでしこジャパンで活躍されています。2020年3月の国際大会シービリーブス・カップ初戦で素晴らしいスライディングボレー弾を決めています。
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なでしこジャパン2011 監督
2011年なでしこジャパンを勝利に導いた、佐々木則夫監督。
大宮アルディージャの前身である、NTT関東で選手としてプレーしていました。引退後、33歳のときに指導者の道へ。
2007年にサッカー女子日本代表監督に就任。2016年にオリンピック出場権を獲得できず、代表監督を辞任。
2016年4月から十文字学園女子大学副学長に就任し、2018年3月には、日本サッカー協会理事に就任しています。
また『JFA.jp』の記事によると、2019年6月13日には理事会において第16回日本サッカー殿堂入りを果たしました。
2020年現在は、大宮アルディージャのトータルアドバイザーや講演など、幅広いジャンルで活躍されています。
〜まとめ〜
- 2011年のW杯で初優勝し、歴史に名を残したなでしこジャパン。
- 多くの選手がプロ契約を結んだり、海外のクラブに移籍したりと優勝の影響がありました。
- 今でも現役の選手が代表に選ばれ、活躍しています。
- 引退後、指導者となって未来のなでしこジャパンメンバーを育てている選手も。
- 代表監督だった佐々木則夫さんは2016年に辞任し、現在は十文字学園女子大学副学長と日本サッカー協会理事に就任しました。