脳科学者/中野信子とは?
中野信子さんは、株式会社ビッグベンに所属する脳科学者・評論家です。
人の生活に密接に関わる分野の1つでもある、最先端の脳科学・認知科学について、一般の人にも分かりやすく解説していることで人気を集めています。
著書としては、仕事や人間関係などに悩む人に向けた自己啓発本『あなたの脳のしつけ方』や、人間の裏の顔を最新脳科学の分野から解き明かした『サイコパス』などがあります。
どれも専門分野を取り上げているものの、専門知識がない人でもとっつきやすい内容になっており、幅広い年代から読まれています。
このように、最新の脳科学・認知科学を広く伝えてきた人物であることもあってか、過去には『情報プレゼンター とくダネ!』などの情報番組や、『クローズアップ現代』『世界一受けたい授業』などといった、現在でも高い人気を誇っているテレビ番組への出演経験もあります。
番組内でも、人間社会で身近に起こりうる現象・トラブルを科学的な視点から読み解くという、中野信子さんならではの語り口が注目されました。
ちなみに、中野信子さんはアートやミステリー本が好きであり、脳科学者としての姿だけでなく、様々な文庫本の解説も担当しています。
現在では、脳科学から発展し、心理学に関するテーマの研究も行っているようで、文春オンラインでは、サイトに寄せられた様々な疑問・人生相談に対して、悩める人に寄り添うような優しいコメントで回答しています。
脳科学者/中野信子のプロフィールや経歴は?
中野信子さんは、1975年生まれの東京都出身。
1998年に東京大学工学部応用科学科を卒業後、東京大学大学院の医学系研究科脳神経医学専攻博士課程を修了しました。
博士課程では「高次聴覚認知における知覚的範疇化の神経機構 fMRI・TMSによる複合的検討」という論文で、医学博士の学位を取得しています。
ちなみに、こちらの論文については「ヒトの話し声や楽器の音などを聞いた時、脳がどのように認識しているか」といった内容であり、東京大学学位論文データベースにて閲覧が可能です。
その後は、2008年から2010年まで、フランスの国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に博士研究員として勤務。
帰国後は脳科学・認知科学に関する研究や執筆を中心に活動をスタートさせています。
2013年には、東日本国際大学客員教授・横浜市立大学客員准教授として活躍。
2015年には東日本国際大学教授に就任し、脳科学の基本となる知識が集結している「脳科学基礎論」を中心に担当していました。
ちなみに中野信子さんは、世界の全人口で上位2%の知能指数を持つ人のみが入会できる団体「MENSA(メンサ)」の元会員であり、入会した理由については「個」と「集団」の関係に興味を持ったからとのこと。
さらに、MENSAでの活動を通して「みんなに合わせられるのが賢いとされるのは何故なのか」という疑問を解くためだったのだそうです。
しかし、2016年にはMENSAを退会。
中野信子さんのオフィシャルブログによると、テレビ番組や講演会において毎回「天才」と連呼されるのが恥ずかしく、会費を払っていても全く会員との交流の機会がなかったからという理由です。
株式会社ビッグベンのプロフィールによると、趣味は現代アート観賞や読書、スキューバーダービング、クレー射撃とのことであり、実に多彩な分野への興味・関心がある方といえます。
セテラ・インターナショナルの公式YouTubeチャンネルでは、映画『私は確信する』の特別インタビュー映像に出演しており、作品1つひとつの趣旨を理解したうえで、脳科学の観点から作品を魅力的に解説している姿が見られます。
このような様子から、科学的な知識に対する知識だけでなく、アートの情趣を理解する心が豊かな人でもありますね。
脳科学者/中野信子は結婚してる?
数多くの著書・テレビ番組を通して、幅広い年代から注目されている脳科学者である中野信子さんは、武蔵野美術大学の元講師であり、大阪芸術大学芸術学部准教授である中野圭さんと結婚されています。
2人の出会いについては、2010年につくばの研究所に所属していた中野信子さんの友人を通して「人工知能について語る会」が行われた際に意気投合。
その後は、他の参加者と一緒にカラオケを楽しみ、その後まもなく付き合い始めたとのこと。
結婚をするにあたって、研究や仕事をやめようかと思っていた信子さんに対し、中野圭さんは「(自分が)何でもない人になるのは嫌だし、彼女に何でもない人になってもらうのも嫌」という思いから、「そういう感じだったら結婚しない」と発言したというエピソードも。
この中野圭さんの言葉に、中野信子さんは「諦めること」を諦め、自分にできることをやってみようかと決意したのだそうです。
ちなみに結婚生活については「別居婚」という独自のスタイルを展開。文春オンラインの記事にて「夫婦の暮らし方のニューノーマルを探っている」と語っています。