「平成の駆け込み寺」としてテレビで話題になった西居院。不良少年少女を更生させる熱血和尚、廣中邦充住職の活動に大きな賞賛が寄せられ、著書も人気に。
令和になった現在の 「平成の駆け込み寺」は?廣中邦充住職の著書、病気(癌)や家族(嫁・子供)、西居院の場所や連絡先、評判についてまとめました。
フジテレビ『ノンフィクション』2020/2/2
「平成の駆け込み寺」の熱血和尚
フジテレビの人気ドキュメンタリー『ザ・ノンフィクション』をはじめ、数々のテレビ番組でも取り上げられたことでも知られる「やんちゃ和尚」こと廣中邦充和尚は、1950年8月28日生まれ愛知県岡崎市真福寺町出身。浄土宗西居院21代目の住職であり、教育評論家です。
カウンセラーの資格も持っており、これまで1000人以上もの様々な問題・悩みを抱えた子ども達を更生させてきた経験を持っています。内容についてはひきこもりや虐待・非行・薬物依存まで実に様々。
たとえ暴力をふるう子どもであったとしても、1人ひとりに真摯に向き合い、何より「逃げない姿勢」を貫く様子から、「熱血和尚」として高く評価されています。
岡崎経済新聞2012年5月11日の記事によると、廣中邦充和尚自身も、少年時代はかなりやんちゃな子どもであったとのことであり、地元でも「ワル」として知られ、何度も警察のお世話になったとされています。
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高校時代の恩師との出会い・温かい支援により更生したのち、大正大学仏教学部を卒業。
住職になる前は一流企業ソニーに入社しており、販売会社にて全国トップクラスの販売実績を残したという業績も。また、退職後には学習塾をはじめとした複数の企業を経営するなどの経験から、非常にフットワークの軽い人物であるといえます。
多くの子ども・保護者の心の支えとなってきた廣中和尚、2012年頃にはステージ4の肺癌を発見。
しかし「逃げると追われるぞ」「半歩踏み出せ」という自分自身のポリシーに基づき、医者の反対を押し切り、病気と闘いながら講演会・カウンセリングなどで全国を回っていたのだそう。
最後まで悩める子ども・保護者達に寄り添い続け、2019年4月16日に68歳でこの世を去りました。
熱血和尚の子供(息子)や嫁
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「熱血和尚」として知られる廣中邦充和尚の父親は西居院の20代目和尚であり、病気により倒れてしまったことをきっかけに後を継いだのだそうです。
『キャリタス進学』のインタビューでは自身を「檀家の少ない貧乏寺の息子」と冗談交じりに話しています。
結婚はしており、奥さんの名前は「待子」さん。
待子さんの職業は看護師で『ザ・ノンフィクション』に出演した際には、子ども達や廣中和尚が帰って来た時に、ご飯を用意して待っていた姿が取り上げられており、夫婦そろって非常に心の温かい人達であることがわかります。
また、廣中和尚自身にも子供(息子)がおり『公益財団法人 社会貢献支援財団』の記事によると、長男が通っていた高校ではPTA会長を務めていたこともあったようです。
廣中邦充和尚の評判
志木市PTA連合会主催の全体研修会に参加させていただく。
講師は平成の駆け込み寺の廣中邦充さん。
「ありがとう」という感謝の心、一杯の笑顔と大きな声の挨拶という当たり前のコミュニケーションが家庭内でもとっても大切だと訴えておりました。 pic.twitter.com/zmGU6rE1— 鈴木正人 (@suzu056) October 20, 2011
実際に多くの子ども達と一緒に生活するなかで、暴力・非行の裏側に隠された「子どもからのSOS」や変化を見逃さない姿勢は、数々のメディアでも取り上げられています。
先日プロフェッショナル仕事の流儀を見て号泣したのですが、
今週のザ・ノンフィクションの熱血和尚さんがオダが駆け込み寺でお世話になった和尚さんだと気付いてまた号泣してしまいました https://t.co/KWWPnKKj3y— オダウエダ 植田 (@odaueda) June 5, 2019
自身が「元・不良」という過去を持つ廣中邦充和尚の教育方法や、カウンセリングは、様々な悩み・不安を抱える子ども達にとって、昔ながらの「家族の温かみ」「頼れる大人の存在」を感じさせるものであるといえます。
廣中和尚の社会貢献の功績が認められ、平成19年度『社会貢献者表彰』を受賞。子供と寝食を共にし、その生活費・料金は取らずに運営されているというのが驚きです。
子どもたちの食費などはすべて寺が負担し、年に約二百回の講演や説教による謝礼などで賄っている。
引用元 https://www.fesco.or.jp/winner/h19/206.php
時に厳しく、時には優しく包み込む「父親らしさ」を感じさせる廣中和尚の姿は、子どもだけでなく、多くの保護者からも厚い信頼を寄せられています。
平成の駆け込み寺の現在は
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廣中和尚の手厚い支援により、問題を抱えた多くの子ども達が更生していったことから「平成の駆け込み寺」として知られる西居院。
「やんちゃ和尚」こと廣中邦充和尚が癌で闘病中から子どもの受け入れを行わなくなったそうです。西居院のフェイスブックでは、廣中和尚の葬儀の様子も掲載されており、フェイスブック上のコメントでは死去に対する悲しみの声・これまでの感謝の声が寄せられています。
現在の住職や駆け込み寺の状況についてはサイト上では言及されていません。しかし、2019年4月の廣中和尚の死去後もフェイスブックに行事などの情報がアップされているので、現在もお寺の運営は通常通り行われている様子が伺えます。
フジテレビ『ノンフィクション』2020年2月2日の放送で現在のお寺の詳細が報じられることでしょう。
廣中邦充の本・著書
本『ありがとう子どもは悪くない! やんちゃ和尚これで子どもは救われる』
貧困や発達障害・ネグレクト・薬物乱用など、子ども達を取り巻く様々な問題や課題について、廣中和尚自身が西居院における子ども達との関わりのなかで出会った事例・出来事を紹介しながら、支援・解決の仕方についてまとめた一冊。
本『子どもは悪くない! 道に迷った子どもたちとやんちゃ和尚の心の交流』
「やんちゃ和尚」として、問題をかかえる多くの子ども達の心と人生を救ってきた廣中和尚と様々な悩み・問題を抱える子ども達の交流の記録をつづった一冊。
昭和のお父さんらしさを感じさせる廣中和尚の様子がリアルに描かれており、子ども達との接し方をあらためて考えさせられると口コミでも高く評価されています。
平成の駆け込み寺「西居院」の場所・連絡先
●住所:愛知県岡崎市真福寺町西谷57
●電話番号:0564-45-3163
●アクセス:愛知環状鉄道「大門駅」(車で国道248号線・真福寺道経由約12分)
「平成の駆け込み寺」としてメディアでも注目された西居院。御朱印を求めて訪れる人も多いようです。
最新の情報などは西居院のフェイスブック・インスタグラムをご確認ください。