絵本作家・加古里子(かこさとし)さん。東京大学卒業で工学博士・技術士であり児童文学者という異色の経歴の絵本作家。多才なかこさとしさんの人気の絵本オススメ一覧と最新の絵本や、グッズ、通販についてまとめました。ふるさと福井県のかこさとし絵本館についても。
NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』2018年6月4日
加古里子 絵本作家
絵本作家の加古里子さん、本名は中島哲(なかじまさとし)さん。加古里子さんは絵本作家でありながら、工学博士、技術士、児童文化の研究もされた博学な人物。
2018年5月2日に加古里子さんは、慢性腎不全のため死去されました。92歳でした。
出版された作品はなんと600点あまり。90歳を過ぎても創作への情熱は変わらず、新作絵本を精力的に発表し、創作活動を続けられていました。
加古里子さんは、1926年、現在の福井県越前市に生まれ、東大工学部を卒業。終戦後、化学メーカーの研究所に勤める傍ら、休日を使って「セツルメント活動」と呼ばれる、医療や教育などに困難を抱えた人々を支援する活動に力をそそいでいました。
加古里子さんはもともと絵を描くのが好きでした。20歳の頃には、演劇研究会に入り、舞台装置デザイン・作製、子供向けの演劇脚本を書き始めます。
24歳の頃から趣味の絵を活かして、戦災にあった子どもたちにボランティアで紙芝居をはじめました。地域の子どもに見せていた自作の紙芝居が編集者の目にとまり、加古里子さんは1959年に絵本「だむのおじさんたち」でデビューしました。
それから加古里子さんは「子どもたちが成長するときにプラスになれば」という思いで、たくさんの絵本を世に送り続けてきたのです。
かこさとしの最新絵本
加古里子さんの最新絵本は2017年2月25日刊行の「コウノトリのコウちゃん」(小峰書店) あとがきなどを加えた新版、というのもあるのですが、完全な描き下ろしではこちらの絵本が最新。
「コウノトリのコウちゃん」は生まれ故郷、福井県越前市に暮らす、コウノトリの家族がモデルになっており、人々に見守られながら、コウノトリの兄弟が成長していくお話です。
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越前市では戦後、日本の田畑の変化や減少、農薬の問題などで、コウノトリの餌である水生生物が少なくなり、コウノトリが暮らしにくい環境になってしまいました。越前市はコウノトリを呼び戻すためだけではなく、コウノトリが暮らしやすいような自然環境を整えるために「コウノトリが舞う里づくり」という活動をはじめたのです。
人間の暮らしのために良かれと思ってやってきたことが、本当は自然にも人間にもあまり良くなかったということを認めて、新たに環境を整備すること。これは、難しいことです。しかし、越前市や、もうひとつのコウノトリの里、兵庫県豊岡市の人々はこの活動を進めるという、勇気のある決断をしました。
人とコウノトリが共存・共生する地域の在り方のようなものをおはなしの中に盛り込み、少しでも絵本を通じて、子どもたちに知ってほしい。
そんな思いで、加古里子さんは絵本を作りました。この機会にぜひ手にとってみてください。
かこさとしの絵本人気5選
加古里子さんのたくさんある絵本の中から、人気のものを5つ紹介します!
①からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん(7))
ネットでレビューが数百件を超えている大人気の絵本です。
色んな種類のパンがたくさん載っているページが子ども心をくすぐるようです。カラスも可愛らしく描かれていて、思わず笑顔になる絵本です。
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カラスのパンやさん人気キャラクターがTシャツにもなっていて人気です!
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子ども用Tシャツもかわいいですね。親子でお揃いや、ギフトにも良さそう!
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②だるまちゃんとてんぐちゃん
だるまちゃんはてんぐちゃんのうちわや帽子といった変わった持ち物が欲しくてたまらない。お父さんが持ってくる物では納得がいかず、自分で工夫をこらし、てんぐちゃんの持ち物を真似していきます。
大好きな友だちと同じものにあこがれる、子どもの純粋な気持ちがストレートに伝わってくる絵本です。
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かこさとしさんの人気のキャラクターだるまちゃんは、ぬいぐるみにもなっています
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かわいい子ども用Tシャツも!
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③どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん(4))
どろぼうの先生が生徒に盗みの課題を出すものの、おっちょこちょいな物ばかり持ってきてしまう。
話や台詞のテンポの良さに人気があり、子どもが夢中になってしまう笑ってしまう絵本です。
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④おたまじゃくしの 101ちゃん (かこさとし おはなしのほん(6))
おたまじゃくしの101ちゃんを描いた、ハラハラドキドキの物語です。
たくさんのおたまじゃくし一匹一匹の表情が細かく描かれています。
絵本の値段や詳細はこちら>>>おたまじゃくしの101ちゃん (かこさとしおはなしのほん)
⑤海 (福音館の科学シリーズ)
物語、というよりは図鑑と言える精密さ。波打ち際から深海、海底開発まで、海の中を素朴で繊細な絵で細かく描きこまれており、ページをめくっていくたびにどんどん引き込まれていきます。
絵本の値段や詳細はこちら>>>海 / 加古里子 (かこさとし)
科学シリーズは他に「宇宙」、「地球」があります。子どもの知的好奇心を刺激する素敵な本です。
どの絵本も読んでて心が温かくなるものばかりです。眺めるだけでも夢中になるお子さんが多いようですね。
将来、かこさんのような博士になるかも?
かこさとし記念館 アクセス
ふるさと絵本館「砳」(らく)
加古里子さんの生まれ故郷である福井県越前市に2013年4月26日に開館された、子どもから大人まで楽しめる絵本館です。入場料無料なので家族で気軽に出かけて見てください。
加古里子さんのほとんどの作品を収蔵する他、4000点あまりの絵本や紙芝居を読める絵本の部屋、からす、だるまちゃんやマトリョーシカちゃんの衣装を着たり昔遊びやユニークな工作のできる遊びの部屋、2階には原画や複製原画が展示されています。
住所:越前市高瀬一丁目14番7号
JR武生駅から徒歩で約30分、車で約5分(駐車場もあります)
北陸自動車道武生ICから約15分。
バス(越前市民バスのろっさ)市街地循環南ルート「高瀬1丁目」下車、徒歩5分。
電話:0778-21-2019
メール:raku@city.echizen.lg.jp
開館時間:午前10時〜午後6時
休館日:毎週火曜日、国民の祝日の翌日、年末年始
臨時休館: 2016年6月29日、9月1-2日、11月14日、11月16日
入館料:無料