北海道、砂川にある本屋さん『いわた書店』。地方の書店が全国からお客さんの注文を受ける人気ぶり、その理由とは?
NHKプロフェッショナル仕事の流儀でも特集された、いわた書店の『一万円選書』。一万円選書でよく選ばれている店主岩田徹さんのおすすめ本を15選紹介します!『カーテンコール!』が話題の理由も!
北海道のいわた書店が人気のワケ
店内には話題の本ではなく、店主の岩田さんが「売りたい本」が並べられ、店を訪れるお客さんには「その人に読んでほしい本」を売るという、一般的な本屋では考えられない特徴があるローカルな本屋ですが、現在日本全国から注文が殺到するほどの高い人気がある話題のお店。
その人気の理由は、いわた書店が独自に行っている「一万円選書」というサービス!
「一万円選書」とは、お客さんにあらかじめ記入してもらったアンケート(=カルテ)をもとに、お客さん一人ひとりに向けた本を、抽選で店主の岩田さんが1万円以内で独自に選書し、送り届けてくれるサービスです。
カルテを通して見える、お客さんの好みや性格だけでなく、それぞれのお客さんが抱える現状や悩み、人生観なども考慮しながら岩田さんは選書をしていきます。
選んだ本と一緒に同封される岩田さんからの手紙や個性的な記念切手や手作りの梱包など、温もりが感じられる一つ一つに感動の声も。
いわた書店の「一万円選書」は、様々なメディアで取り上げられており、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で放送された、岩田さんの仕事や「一万円選書」の様子がDVD化されることまで決定!(詳細→プロフェッショナル 仕事の流儀 「書店店主・岩田徹の仕事 運命の1冊、あなたのもとへ」)
ネットで簡単にできる買い物が普及している現代において、店主さんが自分を知ってくれて本を選んでくれるという、”まごころ”や、手作りだからこそ感じられる”気持ち”が伝わってくるサービスは特別といえるでしょう。
1万円選書でのおすすめ本・書評1~5
注文が殺到していて2年越しで応募し続けて当選する人もいる「一万円選書」。岩田さんが実際に選んでいる本の中から、よく選ばれている15冊を感想や書評をもとに紹介します。
~書評~
《あらすじ》
ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。悲しみに凍りついた彼女の心を、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが…。まぶしくピュアなラブストーリー。
《感想》
・号泣しました。この薄さにしてこの深い感動、びっくりしました。
読むべきです。
・ファンタジーというより童話のような、読んでいてスッと世界に取り込まれてしまう感覚が味わえる作品。気がつくとあなたもトリツカレてしまいますよ。
・読み終わって暫くしてから、じわっと爽やかさを感じた。読み手側の人生経験で、色んな読み方が出来る本だと思うので、子供から気持ちの若い老人まで読める本という印象。
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→トリツカレ男 [ いしいしんじ ]
②『手から、手へ』 池井昌樹
結婚する子供に贈った、プレゼントで買った、という声が多いこちらの一冊。
~書評~
《あらすじ》
一回だけの人生だけど、一回じゃない。ことばと写真の奇跡の出会いで生まれた家族のものがたり。支持され続けてロングセラー。
《感想》
・何回読んでも涙でます。両親とは色々ありましたが、この詩が彼らの全てだと思います。温かさの中に強さ、背中を押してくれているのを感じます。本当に両親がいってくれているようなそんな詩です。
・シンプルですが、心にじんわりしみました。出逢えてよかったです。
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→手から、手へ [ 池井昌樹 ]
③『しゃべれどもしゃべれども』 佐藤多佳子
~書評~
《あらすじ》
俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ッ目。そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。だけどこれが困りもんばっかりで……
映画化されたことでも話題の作品。映画:『しゃべれども しゃべれども』(主演:国分太一)
《感想》
・映画も良かったけど原作も良かった。とても文章が温かい。みんなの心の傷が癒えていく。
最後、とても清々しい気持ちになれました。
・不器用な、でも愛しい登場人物達が心に残る。読後感も爽やかな、オススメの一冊です。
・爽やかな読了感。それぞれの人物の個性が共鳴しあい、幸せな気持ちに。人間は信ずるに足ると思わせられる青春小説でした。
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→『しゃべれどもしゃべれども』 佐藤多佳子
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④『逝きし世の面影』 渡辺京二
「現代日本人必読の名著!」と言われるこちらの一冊。
~書評~
《あらすじ》
近代に物された、異邦人によるあまたの文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を根底から問う大作。日本人を誇りに思える一冊。
《感想》
・外国人から見た江戸時代の日本の良き伝統・文化が書かれています。この時代はよかったなと今では痛感させられます。
すべての日本人に読んでほしい、思い出してほしい、感じてほしい本です。
・失われていくもの。日本人の思い出として、留めておきたい。失われるものが多すぎるし、早すぎる。もはやこの様な形ででも、残しておきたい、貴重な記録です。
・戦後の日本教育で自虐的日本人が多くなってしまいました。この本を読むと 日本人の潜在意識の中のすばらしい感性、美しい心を呼び起こさせます。是非多くの人に読んでもらいたい本です。
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→『逝きし世の面影』 渡辺京二
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⑤『こっちへお入り』 平安寿子
~書評~
《あらすじ》
吉田江利、三十三歳独身OL。ちょっと荒んだアラサー女の心を癒してくれたのは、往年の噺家たちだった。忘れかけていた他者への優しさや、何かに夢中になる情熱を徐々に取り戻していく。
《感想》
・落語に人生を解決するヒントがある、という単純な意味でではありませんが、落語の効用を、現代の人生に重ね、またさまざまな名人の演じかたの違いを通じて教えてくれる、濃い本です。
・落語礼賛ばかりではなくて、冷静かつ穿った分析を、主人公の恋人が担当してくれます。また、落語自体も自由な解釈で物語を愉しめる、懐の深い話芸です。そういった意味でもバランスの良い物語でした。
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1万円選書でのおすすめ本・書評6~10
⑥『キネマの神様』 原田マハ
~書評~
《あらすじ》
無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた!ある日、父が映画雑誌に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。”映画の神様”が壊れかけた家族を救う、切なくも心温まる奇跡の物語。
《感想》
・家族の再生の話かと思いきや、壮大なスケールへと展開する。マハさんらしく、でも決してありふれないストーリーでした。ふっと微笑んだり、涙したり、読んだ後の幸せ感は堪りません。
・映画を通じて大きな奇跡を起こすストーリーに最後は涙がとまりませんでした。私のベストBOOKリストに加わりました。
・ひとつの映画について、80歳の映画好きおじいさんと伝説の評論家のバトルが素晴らしい。ネットが始まった頃のうきうきした気持ちを思い出し、一気に読みました。
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→『キネマの神様』 原田マハ
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⑦『きみのためのバラ』 池澤夏樹
~書評~
《あらすじ》
予約ミスで足止めされた空港の空白時間、唱えると人間の攻撃欲がたちまち萎える不思議なことば、中米をさすらう若者をとらえた少女のまなざしの温もり。微かな不安と苛立ちがとめどなく広がるこの世界で、未知への憧れと、確かな絆を信じる人だけに、奇跡の瞬間はひっそり訪れる。
《感想》
・オトナがくすっと楽しめる一冊。大きなドラマがなくとも、こういうのが日常なんですよね。
・世界中、さまざまな場所を舞台につむがれる短編集。それぞれの土地の空気が物語ひとつひとつに閉じこめられて、写真集を眺めたような読後感。このひとの言語感覚は、硬質で透明。
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→『きみのためのバラ』 池澤夏樹
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⑧『11/22/63(上)』スティーヴン・キング
~書評~
《あらすじ》
小さな町の食堂、その倉庫の奥の「穴」。その先にあるのは50年以上も過去の世界、1958年9月19日。このタイムトンネルをつかえば、1963年11月22日に起きた「あの悲劇」を止められるかもしれない…ケネディ暗殺を阻止するためぼくは過去への旅に出る。
《感想》
・泣けたよ。一気読み。こんなん…ズルい。もはや最高傑作。僕はキングいっぱい読んだけど、ホンマに面白くてドキドキして、泣けたよ。
・一つ間違えると破綻しまう、SF的なプロットであるが、著者の優れたディテールの描写力とストーリー展開の絶妙な組み合わせにより、読み進めるうちに引き込まれていく。
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→『11/22/63(上)』スティーヴン・キング
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→『11/22/63(下)』 スティーヴン・キング
⑨『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』 角幡唯介
~書評~
《あらすじ》
チベットの奥地、ツアンポー川流域に「空白の五マイル」と呼ばれる秘境があった。人跡未踏といわれる峡谷の初踏査へと旅立った著者が、命の危険も顧みずに挑んだ単独行の果てに目にした光景とは―。(第8回開高健ノンフィクション賞受賞作!)
《感想》
・未知の探検で、ハラハラと次はどうなるかと期待しつつ想像しつつ、心わしづかみでした。
・グーグルマップで全世界の画像をお茶の間で見ることができる現代においても、未だに人類未踏の土地があり、そこを踏破しようとする人、しかも日本人がいたということはなかなかに衝撃的であった。現代にも「探検」が存在することを教えてくれる渾身の力作である。
・一般人は冒険ごっこのあるレベルまでくると、もうこれ以上は自分には無理だと諦める。自分が出来ない事を冒険家に叶えてもらいたい。だからこういう本を読みたくなる。
レビューや本の詳細・値段を詳しく見る→『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』 角幡唯介
⑩『役にたたない日々』佐野洋子
~書評~
《あらすじ》
「68歳は閑である。バァさんが何をしようと注目する人は居ない。寂しい? 冗談ではない。この先長くないと思うと天衣無縫に生きたい、思ってはならぬ事を思いたい」。淡々と豪快に、堂々と孤独に生きる老境の日々をつづる超痛快エッセイ。人生を巡る名言づくし!
《感想》
・素晴らしい絵本作家が残してくれた、これは、死を意識し始める大人になった子供のための、絵のない絵本です
・もう何度も読んでいるのに、読むたびにこんなに面白いのは何故だろう。ヨーコさんはもちろん、ササ子さんもモモちゃんも息子さんも猛烈に面白い。
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→『役にたたない日々』佐野洋子
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→『役にたたない日々』【電子書籍】佐野洋子
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1万円選書でのおすすめ本・書評11~15
⑪『ちゃんと食べとる?』 中本忠子/著 食べて語ろう会/著
~書評~
《あらすじ》
NHKスペシャルで放送され話題を呼んだ、保護司(更生を助け、犯罪防止のための保護観察を行う仕事)である中本忠子さん。「広島本大賞2018」ノンフィクション部門の大賞受賞作品
「ごはんをお腹いっぱい食べときさえすれば悪いことはしないっていうのが、わたしの理論なんよ」そう語る中本忠子さんは、毎日欠かさず、居場所のない子どもたちにごはんを作り続けています。料理を中心にありのままに描いたドキュメンタリー写真詩集。
《感想》
・レシピ本というよりもばっちゃんの想いが伝わる一冊です。この本を読んだ大人たちが行動することで、1人でも多くの子どもたちが救われたらいいな、と切に思います。
・物象化の現代社会の中で、そこからこぼれ落ちようとしている子どもたちの悲しみと苦しみと絶望を超えるのは、専門家の知識や技能ではない、本人を中心におきその日々の生活の場を提供する居場所の必要性を明確に示していると思います。
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→『ちゃんと食べとる?』 中本忠子/著
⑫『ファイティング寿限無』 [ 立川談四楼 ]
~書評~
《あらすじ》
「売れるためには、落語以外の何かでマスコミに斬り込むんだ!」人気落語家の師匠の教えに従い“飛び道具”としてボクシングを始めた橘家小龍。過酷なトレーニングも何のその、次第にジムの面々や橘家一門も巻き込んで、本気でボクシングに打ち込んでゆく。目指すはチャンピオン!だが、その前に不敗のバンタム級王者が立ちふさがる!爽快にして痛快、青春小説の傑作。
《感想》
・ベタに胸にぐぐっとくるよい小説、オススメします!
・落語家による小説だけあって、筋立てが本当に上手い。前向きで明るくて、ちょっとした事件が話を一気に話を盛り上げ、最後は泣かせてくれる。
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→『ファイティング寿限無』 [ 立川談四楼 ]
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⑬『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』 [ 金谷武洋 ]
~書評~
《あらすじ》カナダでの25年間、日本語教師の経験を持つ著書金谷武洋の「世界に誇るべき日本語」の本当の姿を示す一冊。私たちが学校で教わった日本語は間違っていた?
《感想》
・学校の授業で全然ピンと来なかった日本語の文法などの謎が解け、自分達が普段使っている「日本語の形」がはっきり見えるようになりました。突っ込んだ内容ながら、全編に亘って専門性を全く感じさせないくらい易しい説明も素晴らしいです。
・英語と日本語の違いを教えてくれるので、英語を学ぶ時の注意点も気づかせてくれます。
一冊で二冊、三冊分の価値がある良書だと思います。
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→『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』 [ 金谷武洋 ]
⑭『モリー先生との火曜日』 [ ミッチ・アルボム ]
~書評~
《あらすじ》
全米No.1スポーツコラムニストに過去13回選ばれているミッチ・アルボム、全米ベストセラー作家。映画化もされた『モリー先生との火曜日』(映画版はこちらをチェック)
スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムは、偶然テレビで大学時代の恩師の姿を見かけ16年ぶりの再会。モリー先生は、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていたが、幸せそうだった。動かなくなった体で人とふれあうことを楽しんでいる。「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」モリーは、ミッチに毎週火曜日をくれた。死の床で行われる授業に教科書はない。テーマは「人生の意味」について。
《感想》
・突然訪れる死の宣告。健康に生きていることがどれだけありがたいか日々を大切に生きているか考えさせられます。
・読書不精の私でも読み始めれば一気に読破してしまったその内容は、ALS患者が読めば正に死刑宣告に他ならない。覚悟ができているならばいざ知らず、必死に闘病している人には容易には奨めがたい。しかし、とりあえず健常な我々ならモリー教授の慈愛に満ちた言葉は、この先の人生に励ましと勇気をもらうことができる。
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→『モリー先生との火曜日』 [ ミッチ・アルボム ]
⑮お父さん、だいじょうぶ?日記 [ 加瀬 健太郎 ]
~書評~
《あらすじ》
たまらなく可愛くておかしな男の子たちの写真と、クセになる文章で大人気の子育て写真ブログ、待望の書籍化!
少々頼りないけどひょうきんな父と、家庭を支えるおおらかな母、愛くるしい3人の息子たち。笑って泣いて、深呼吸みたいな子育て写真ブログ。読むほど元気が湧いてくる一冊!子育ての妙薬!
《感想》
・この一冊は所謂オシャレ生活とは、極端にいえば対極にある。だが、人間が本来欲する安らぎを与えてくれる。一家に一冊おいてほしい。
・日々の浮き沈みをもう少し楽しんでみよと思える。とにかく声に出して笑えるし、なんか泣ける、とてもいい本でした。
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→
お父さん、だいじょうぶ?日記 [ 加瀬 健太郎 ]
『カーテンコール!』が話題の理由
『プロフェッショナル 仕事の流儀』では、ゲストの高山一実さん(乃木坂46)が1万円選書を体験。選ばれた本たちの中にあった一冊、加納朋子さん作の『カーテンコール!』が話題となっています。
【涙で撮影中断?!】#乃木坂46 #高山一実 さんが自分にピッタリの書籍を本屋さんに選んでもらう #1万円選書 を体験!自身の過去などをアンケートに記入する最中、涙が…。ロケは一時中断。高山さんに何があったのか?!運命の1冊に出会えるのか?
今夜10:25~#NHK #プロフェッショナル #書店主 pic.twitter.com/5vo6p7s2X6— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2018年4月23日
『カーテンコール!』のあらすじは、廃校が決まった私立のお嬢様大学を舞台に、卒業に必要な単位を得ることが出来ず、卒業に失敗してしまった「ワケあり」の学生達による寮生活・特別補講の様子を描いたこちらの作品。外出もネットも厳禁という軟禁生活!?という設定が面白い。
実際に『カーテンコール!』を読んだ方の感想を見てみると、話題の理由が見えてきます・・・
・プロフェッショナルでやっていた、一万円選書で何人かにこの本が選ばれていたことが気になってた本。
最後の理事長の話とスピーチが沁みる。学生たちの話を読んで、今までのあたしの過去を振り返ってこそ響く。自分の足で逃げられる力をつけて、自分の言葉で直接『助けて』と言える人をみつける。勉強よりも大切なこと。読んでよかった。
・よもやこんな話とは、全く想像していなかった。すべての話で、いろいろだまされ、あっと言わされた。お見事!
理事長の思いには、泣いた。さまざまな事情、いろいろなつらい出来事があって、どうしようもないときに、手をさしのべてくれるあたたかい人がいて、あたたかい場所があること。そのありがたみ。ほんのり未来を予感させてくれる、そんなエンドでよかった。
・各章に登場する学生たちそれぞれ自分に似ている所があり、理事長のお言葉が、まるで自分に言われているようで胸がドキッとしました。最後の卒業式のスピーチはとても心に響き、何度も読み返しました。前を向いて歩いていこう。
引用:https://bookmeter.com/books/12484572
一見、女学生達による華やかで明るい物語のように見えますが、そこには各々の心・身体に苦悩しながらも必死に向き合おうとする学生達の姿が描かれています。
自分の足で未来に向かっていく彼女達の姿は様々な悩み・不安と闘う私たちの日常に、希望や勇気を与えてくれる作品として共感を得て、現在のように「一万円選書」によって話題となったと考えられます。
また、女学生達だけでなく、学生達を支えてくれる理事長に感情移入する読者も多く、読者の年齢やこれまでの人生経験などによっても読み方・感じ方が変わってくる、というのも話題となった理由といえます。
レビューや本の詳細・値段を詳しく見る
→『カーテンコール!』加納 朋子
今すぐダウンロードして読める電子書籍(お得!)
→『カーテンコール!』【電子書籍】加納朋子
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~まとめ~
「一万円選書」は、店主の岩田さんの「多くの人に面白い本と出会ってほしい」という思いが詰まったサービスなのです。「一万円選書」で届いた本によって、新しい考え方や気付きを得られたというお客さんも多く、「本」を通して岩田さんの心に触れ、本によって新しい視野が得られるという感動が根底にあるといえます。
一万円選書に取り上げられた本は話題の本として人気に。上記で紹介した中でも気になるものがあれば、ぜひ本のタイトルをクリックして注文してみてください。
いわた書店のfacebook↓
「一万円選書」は、岩田書店のホームページより期間中に応募ができ、毎月当選者が発表されています。「私に本を選んでほしい!」「なかなか自分に合った本を探せない」という方は、是非応募してみてくださいね!