史上最年少で名人となった芝野虎丸(しばのとらまる)棋士。中学生の頃から天才と知られ、親や姉兄も高学歴という秀才家族。育て方や教育方針にも注目が集まっています。
強い芝野虎丸棋士のプロフィール・学歴や家族、名人の年収について見ていきましょう。
テレビ『情熱大陸-芝野虎丸/19歳で「名人」奪取!史上初の偉業を連発する若き囲碁棋士』2020/1/12
強い囲碁名人・芝野虎丸
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2019年10月に19歳という年齢で、史上初の10代囲碁名人となり「天才棋士」と呼ばれる芝野虎丸名人。
2014年に初段となりプロ入り。
2017年には最多対局賞、最多勝利賞、連勝賞(66局53勝13敗、16連勝)を受賞。
プロ入り2年11カ月での全棋士参加棋戦制覇と、七段昇段は史上最短!
芝野虎丸名人の強さを支えるのは、1日に10時間以上と言われる研究・練習時間。また、ネット対局に積極的なことでも有名。中国や韓国の棋士たちとネットを通じて1日30局も打ったことでも、周囲を驚かせたという逸話が。
10代で圧倒的な強さを発揮した芝野虎丸名人は、中国や韓国の若手棋士、トップ棋士とのネット対局で腕を磨いてきたと言われるわけです。AI(人工知能)の活用が注目される昨今ですが、芝野虎丸名人はAIについては次のように発言しています。
「囲碁のAIはシノギ(相手の勢力下において、自らの石を守る守備技術のひとつ)が得意なので、そこは練習になりますね。みんながAIの打ち方の真似をするようになりましたけど、自分自身はそんなには使っていないんです」
出典:https://hochi.news/articles/20191008-OHT1T50175.html
「そもそもプロを目指してなかった」という芝野虎丸名人は、何がきっかけで天才棋士への一歩を踏み出し、どういう子供時代を過ごしていたのでしょうか。
芝野虎丸のプロフィール(学歴・中学/高校/大学)
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1999年11月9日、相模原市生まれ
相模原市立鶴園小学校卒業
囲碁を始めるきっかけは、幼稚園年長・6歳の頃、父から任天堂ゲームキューブのゲームソフト「ヒカルの碁3」をプレゼントされ遊び始めたこと。その後、本格的に学ぶ場として、多くの一流棋士を輩出する東京都杉並区の洪道場に入門。
相模原市立谷口中学校卒業
出身中学校が、お兄さんが通っていた「東京大学付属中等教育学校」のウワサも散見されますが、さがみはら南区版タウンニュースに「鶴園小学校、谷口中学校を卒業」と紹介されています。
高校には通わずに囲碁に専念していた「天才」としても知られ、芝野虎丸さんは高校・大学へは進学していません。
天才と呼ばれる芝野虎丸さん、さぞかし学校の成績も良かったのでは?と思われますが、テレビ出演時に、意外な中学の成績を暴露しています。
「中学3年の1年間、9教科3回(合計27個)の5段階評価はすべて3以下。「3」が9個、「2」が11個、「1」が7個で、理科にいたっては「オール1」だった。
出典:https://hochi.news/articles/20191109-OHT1T50276.html
囲碁家族?親・兄弟姉妹について
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天才・芝野虎丸囲碁名人の親や兄弟も秀才、囲碁家族なのでしょうか?
囲碁を始めるきっかけを与えた父は京都大学出身という、高学歴。特に親や祖父母が囲碁棋士だったというわけではなく、父親自身は囲碁はしていなかったといいます。
コンピュータゲーム開発に携わる父親・芝野登志也さんがゲームソフト「ヒカルの碁3」を子供に与えたことらから全ては始まりました。
芝野虎丸名人の姉は東大大学院生という高学歴。
兄は囲碁棋士で龍之介二段、東京理科大の学生でもある高学歴。日本棋院2018年賞金ランキング初段1位。兄の龍之介さんは弟の活躍について語り「弟が名人になってとても嬉しい。これからも虎丸が周囲を驚かせてくれるような活躍をしてくれることを期待している」と報じられました。
妹は高校生で有力な囲碁アマチュア選手というすずさん。
親の顔が見てみたい!芝野虎丸七段の家族。素晴らしい家庭環境。お姉さん東大。お兄さん=龍之介先生。1000冊以上の囲碁の本!#ntv #日本棋院 pic.twitter.com/LvEOblPtIQ
— keiko (@quatrze) October 16, 2017
芝野家には他にも家族がいるようで、犬との散歩が趣味とも語り、芝野虎丸名人の趣味や息抜きになっているようです。
「ペットが犬1匹、猫2匹、インコ1匹いるので、世話をしたり…。手合(対局)が終わった後にカラオケ(十八番は米津玄師)やボウリングに行ったりすることもなくはないですけど、最近はあまり行けないです」
出典:https://hochi.news/articles/20191008-OHT1T50175.html
芝野虎丸名人の年収とは
囲碁棋士の主な収入源は「賞金」「対局料」「基本給」、またそれ以外の活動、メディア出演や執筆による印税、アマチュアへの指導料などもあります。そのため、賞金=年収というわけではないのです。人によっては棋戦以外での活動による収入の方が、棋戦で獲得した「賞金」「対局料」を上回るという場合もあるようです。
囲碁の最高の賞金額は、棋聖戦の優勝賞金で4500万円、海外ではそれ以上の賞金もあると言われています。
対局料の単価と基本給については、日本棋院は、原則として公表していないため、正確な年収は明かされていませんが、賞金ランキングを見ることはできます。
参考に囲碁棋士の2018年の獲得賞金ランキングは、
1位:井山裕太(1億4696万円)
2位:一力遼(5161万円)
3位:張栩
4位:山下敬吾
5位:芝野虎丸
2017年は9位だった芝野虎丸棋士が5位へランクインし、1年で大きく賞金獲得額がアップしていることが見て取れます。
1位の井山裕太棋士で8年連続トップという圧倒的な強さで、億を超える賞金を獲得しています。