数万人に一人しかかからない難病「ギラン・バレー症候群」を発症し2年間寝たきりの状態に。壮絶な激痛と闘い、体の自由がきかないギランバレー症候群を受け入れ10年以上たった今漫画家として活躍するたむらあやこさん。
「楽園タクシー」や「筋トレ社長」などクセの強いキャラクターが特徴のたむらあやこさんの漫画は、読む人々にクスッと笑顔にさせます。
楽園タクシー配車日報(1) (モーニング KC) [ たむら あやこ ]
筋トレ社長 [ Testosterone ]
2017年9月1日(金)その原因、Xにあり!出演の「たむらあやこ漫画家wikiとギランバレー症候群とは?マンガ作品もチェック」をお伝えします。
たむらあやこ漫画家wiki
北海道・函館で准看護師として病院に勤務していたたむらあやこさん。
2002年、当時22歳で若い看護師さんのたむらあやこさんに突如、体調を崩して体に力が入らなくなる症状に襲われました。
ギランバレー症候群を発症する数週間前に風邪や下痢などを起こすとされているので、たむらさんも普通に体調を崩した、と最初は思っていたのでしょう。しかし医師から難病であるギランバレー症候群と伝えられたそう。
「闘病生活も見方を変えると面白い」 ギラン・バレー症候群をユーモアに描く漫画家・たむらあやこを直撃 https://t.co/jF8kmINbZm pic.twitter.com/5oF6u7P0j0
— ニューいかー@政治・社会予備垢 (@ikaika_sub) 2016年7月21日
難病であまり知られていない病気なので、普通だったら受け入れるのに時間を要したりショックを受けそうなものですが、たむらさんは看護師とし様々な患者さんと接していたこともあり、誰でも病気はなる可能性がある、と受け入れることができました。
激痛は全身に襲ってきて、痛すぎてつらいから死にたいという感覚に、毎日具合が悪いことしか考えられなかったと言います。精神的に終わりが見えない痛みが続く状況は耐え難いものだと思います。
ギランバレー症候群は回復すると症状がなくなる人が多数ですが、1割、2割の人には後遺症が残ると言われています。
たむらあやこさんは医師から「これ以上良くなることはないでしょう」と伝えられたそうです。あまりにも残酷すぎる告知で他に伝え方はないのだろうかと筆者は勝手に怒りさえ感じてしまいますが、たむらさんは「諦めて損をするのは自分」と気持ちを切り替えたのです。
#たむらあやこ さんインタビュー#ギランバレー症候群
「絵を描けなくなって初めて『こんなにも絵が好きだったんだ!』と分かり、狂いそうになるくらいいつも描きたくて描きたくてしょうがなくなったんです。」https://t.co/FSmkcF22l7 pic.twitter.com/NwWFTeBwDq
— EPARKくすりの窓口 (@epark_kusuri) 2017年1月19日
考えの切り替えができたことがたむらさんの前向きに生きていく姿勢を示している素晴らしい点だと思います。
たむらあやこギランバレー症候群とは
最近では朝ドラ女優の芳根京子さんがギランバレー症候群を克服した過去があることを告白しています。有名人が病名を告発することで病気への認識が高まることは一つの良いきっかけですね。
芳根京子さんの場合は中学生の頃に力が入らなくなる症状がでて通学支障きたしていたそうです。今では後遺症が残らずすっかり全快されているようですね。
ギラン・バレー症候群とは?
筋肉を動かす末梢神経の障害により、急に手足に力が入らなくなるなどの症状が出る病気。原因ははっきりとはしないが、ウイルスや細菌への感染などがきっかけとなって引き起こされる自己免疫性疾患と考えられている。発症率は10万人に1~2人で、国が指定する難病(特定疾患)。
引用元:http://kenko100.jp/articles/160720004021/#gsc.tab=0
たむらあやこマンガ作品
ふんばれ、がんばれ、ギランバレー! (モーニングコミックス) https://t.co/yrU0kw2FEE
— たむらあやこ (@giranbare) 2016年6月7日
たむらあやこさんの代表作「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー」
タクシー会社の人間模様を描いた作品。たむらさんの父親が勤務するタクシー会社をベースにアクの強いなキャラ設定のおじさんたちがおもしろい。
筋肉がこの世のすべての問題を解決する!というポジティブなコメディ。
たむらさんの前向きな思考力が、いろんな人をおもしろいキャラ設定に変えている漫画ですね。
まとめ
前向きな発言が周囲へ大きな勇気を与えているたむらあやこさん。ギランバレー症候群という難病になってしまったことを受け入れ、仕方のないことだから周りの人も気を使いすぎないでほしいと語っています。普通に接してほしい、という本音が印象的でした。
難病に自分がかからないなんて保証は絶対なく、誰もが病気にかかる可能性があるということ、受け入れて前向きに生きるという姿勢をたむらあやこさんから学びました。